取り組み

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地域の皆様に愛される安全で質の高い病院づくりに日々取り組んでいます

医療技術の向上に向けて

感染研修会が開催されました。 2015/06/20

6月18日(木)にICT主催の院内研修『偽膜性腸炎の対応(CDI)』が行われました。

Clostridium difficile関連下痢症・腸炎発症のハイリスク患者は高齢者、抗菌薬投与期間中・抗菌薬の重複投与期間中、長期入院経過中の患者であり、当院も高齢者の入院患者が多く十分な注意が必要です。特に薬剤関連と判断される偽膜性腸炎のほとんどがC.difficileが原因であり、抗菌薬が投与される場合リスクを理解し排便状態の観察が大切で、早期の診断の手助けとなります。

C.difficileは院内感染の原因菌として重要であるため、C.difficileの特性(芽胞形成のためアルコールは無効)を理解した上で、個室管理、スタンダードプリコーション、手洗い・病室の個別的対応での環境整備の徹底をしなければならないと痛感しました。

治療方法の1つに糞便移植があり、しかもかなり有効であるというのにはちょっと衝撃を受けました。院内感染予防を行うためには『早期発見に努める』『手洗いの励行、標準予防策、接触予防策の徹底』そして『快適な療養環境の提供』をモットーに環境整備を行いたいと思いました。

4階看護師 前田