取り組み

取り組み

地域の皆様に愛される安全で質の高い病院づくりに日々取り組んでいます

好きの集まる取組

圧迫骨折を乗り越えて、大好きな銭太鼓披露へ 2026/09/19

銭太鼓ふくとみのみなさん

2026年8月21日、当院の回復期リハビリテーション病棟で、「銭太鼓ふくとみ」の披露会が開催されました。
今回の披露会のきっかけとなったのは、腰の圧迫骨折で当院に約40日間入院し、リハビリに取り組まれた藤岡さんです。
藤岡さんは、30年以上にわたって銭太鼓を続けています。
退院を前に、「銭太鼓を披露して、みなさんに喜んでいただきたい」という思いから、病棟での披露会が実現しました。

今回は、リハビリを通して感じたことや、長年続けてきた銭太鼓への思いについて、お話を伺いました。

「どうしてこんなことに?」突然の入院

当時、銭太鼓の発表を終えた後、1週間経っても腰の痛みが治まらなかったようです。
当院で検査を受けたところ、腰の圧迫骨折が分かり、入院することになりました。入院した当初は、「なぜこんなことになったのだろう」と戸惑いもあったそうです。
普段から地域の女性会や民生委員として活動するなど、地域とのつながりを大切にしている藤岡さん。
「仕事のことや地域のことなど、いろいろ考えましたよ。」
突然の入院に、さまざまな思いを抱えていたことを振り返ってくださいました。

リハビリは「楽しかった」

回復期リハビリテーション病棟での入院生活は、理学療法士や作業療法士と一緒にリハビリに取り組みました。

「大変だったことはありません。逃げたいなと思ったこともありましたが、リハビリの計画があったので、楽しかったです」

リハビリを通して、これまで自分では正しいと思っていた姿勢が、実はそうではなかったことに気づいたり、呼吸の使い方を学んだりと、新たな発見もあったそうです。

そして、もう一つご本人の支えとなったのが、病棟で出会った患者さんたちでした。
歩行器を使って病棟内を歩いていると、ほかの患者さんから「頑張って」と声をかけてもらうことも。
「お互いに励まし合うことができて、友達になりました。廊下で会うと、挨拶をしたり、声をかけ合ったりするようになりました」
リハビリに取り組む中で生まれた患者さん同士のつながり。励まし合い、声をかけ合うことが、大きな支えになっていたようです。

30年以上続けてきた「銭太鼓」

藤岡さんにとって、銭太鼓はどのような存在なのでしょうか。
「大好きな友達です。30年ほどやっているので、愛しています。」
銭太鼓は、筒の中に5円玉が入っています。見た目は軽そうに見えますが、実際に持ってみると、意外とずっしりとした重みがあります。

「持ってみると、重みがあるでしょう?」

そう笑顔で話すご本人のお顔からは、30年以上ともに歩んできた銭太鼓への深い愛情が伝わってきました。

そして今回、病棟で”銭太鼓ふくとみ”の披露会を開催することになりました。

「先生が『卒業式だね』と言ってくれました。私は人が好きだから、開催できると分かってうれしかったです」
藤岡さんにとって、今回の披露会は、これまで取り組んできたリハビリの「卒業式」ともいえる、特別な時間となりました。

地域の人に愛される銭太鼓であってほしい

これからの目標について伺うと、「地域の人に愛される『銭太鼓ふくとみ』であってほしいです。
伝統として、これからも続いてほしいと思っています」と話してくださいました。

30年以上続けてきた銭太鼓を、これからも地域の中でつないでいきたい――。

その言葉からは、銭太鼓への深い愛情と、地域への思いが伝わってきました。

リハビリに取り組む皆さんへ

最後に、現在リハビリに取り組んでいる方へメッセージをいただきました。
「痛い思いをしたからこそ、お互いに励まし合うことができました。
 元気、勇気、笑顔。病気や怪我の回復に向けて、頑張ってください」

藤岡さんの明るい笑顔と温かい言葉は、現在リハビリに取り組んでいる方にとっても、励みになるのではないでしょうか。
人が大好きで、ユーモアがあり、周りの人を思いやるその明るい人柄は、入院中の病棟にも笑顔を届けてくれました。
これからも、大好きな銭太鼓とともに、元気に輝き続けてください。スタッフ一同願っています。