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看護ブログ
【キラモデ】学びを共有 日々の看護に活かす専門知識と経験 2026/10/03
看護部では、スタッフ主体の学び合いの取り組み「きらきらモデル計画(通称:キラモデ)」を実施しています。
「キラモデ」は、2025年度にスタートした当院看護部独自の企画です。「個々の強みを可視化することで、やりたいことに挑戦する人が輝けるように」を目的に、スタッフ自らが講師となり、それぞれの得意分野や経験を活かして、知識や技術を共有しています。
2026年8月から9月にかけても、さまざまなテーマの発表が行われました。今回は、その一部をご紹介します。
日々の観察から気づく、患者さんの小さな変化
ワレンベルグ症候群の症例を通して、患者さんの状態を観察し、違和感を見逃さないことの大切さが伝えられました。
新型コロナウイルス感染症で受診し、入院された患者さんを観察する中で、唾液を何度も吐き出していることに気づいた看護師。さらに、飲み込みにくさや声のかすれなど、複数の症状が見られたことから、その背景に別の病気が隠れている可能性を考えました。
一つひとつの症状を別々に捉えるのではなく、気になったことを結びつけて考え、仮説を立てて検証する。そして、その気づきを医師に報告することが、早期の対応につながる可能性があります。
講師からは、日々の観察で感じた違和感を言葉にし、根拠を持って伝えることの重要性が共有されました。
回復期の看護で大切にしたい、退院後の生活
脊椎圧迫骨折の回復期看護については、痛みのコントロールや安全な日常生活動作(ADL)の拡大、再骨折の予防など、退院後の生活を見据えた支援について共有されました。
起き上がりや立ち上がりの動作、姿勢、食事、排泄など、日々の生活の中には、患者さんの状態を把握するための大切な情報が多くあります。特に、手足のしびれや力の入りにくさなどの神経症状、排泄の変化といった異変に気づいた際には、速やかに医師へ報告することが重要です。
また、看護師が気づいたことをリハビリスタッフなどと共有し、チーム全体で目標をそろえることも欠かせません。患者さんの状態や目標を家族とも共有することで、退院後の生活への不安を軽減することにもつながります。
さらに、コルセットの種類や特徴についての発表も行われました。ジュエット式や軟性、硬性のコルセットなど、それぞれの特徴を理解し、装着期間や服薬管理、食事療法などを含めた支援について学びました。
病気の特徴を理解し、変化に気づく
慢性硬膜下血腫や脳梗塞についても、回復期の看護をテーマに発表が行われました。
慢性硬膜下血腫は、頭部への衝撃などをきっかけに、脳を包む膜の下に血液がたまり、脳を圧迫する病気です。治療によって圧迫が改善しても、すぐに元の生活に戻れるとは限りません。認知機能の変化や手足の動かしにくさなど、症状が残る場合もあります。
そのため、患者さんの状態に合わせた支援を続けるとともに、退院後も家族が変化に気づけるよう、認知症のような症状や片側の手足の動かしにくさなど、注意したい症状について伝えることが大切です。
脳梗塞の特徴を理解し、自立を支える看護へ
脳梗塞についての発表では、主な種類や後遺症、発症後の経過について学びました。
脳梗塞には、脳の細い血管が詰まるラクナ梗塞、動脈硬化が原因となるアテローム血栓性脳梗塞、心臓にできた血栓が脳の血管を詰まらせる心原性脳塞栓症などが上げられました。
後遺症には、手足の麻痺や感覚障害のほか、記憶力や注意力などに影響する高次脳機能障害もあります。日々の観察を通じて小さな変化に気づき、血圧や服薬状況の確認、脱水予防など、再発を防ぐための支援も重要です。
また、患者さんの自立を支えるためには、本人ができることを大切にし、状態に応じて見守りや介助の方法を調整する必要があります。スタッフ間で介助方法を共有し、統一した対応を行うことも大切なポイントです。
退院後の生活を見据え、住環境の工夫や家族への助言、介護サービスの活用などを通じて、患者さんと家族が安心して生活を続けられるよう支援することについても学びました。
学びを共有し、より良い看護へ
日々の看護で得た経験や知識をスタッフ同士で共有することは、自分自身の学びを深めるだけでなく、患者さん一人ひとりに合った看護を考えるきっかけにもなります。
「キラモデ」では、スタッフそれぞれの強みや経験を活かしながら、部署を越えて学び合う機会を大切にしています。
これからも、互いの知識や技術を共有し、日々の看護に活かせる学びを広げていきます。