取り組み

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看護ブログ

【キラモデ】"得意"がつながる学びへ 「シミュレーション研修」の伝達講習を実施しました 2026/03/21

2026年3月19日、看護部では「きらきらモデル計画」の一環として、より安全で質の高い看護の提供を目指し、「シミュレーション研修」の伝達講習を実施しました。

この取り組みは、「得意なことを活かして、他部署の仲間へ知識や技術を伝える」ことを目的に、2025年度からスタートした当院独自のスタッフ自主企画「きらきらモデル計画」(通称「キラモデ」)によるものです。

今回は、4階病棟に勤務する看護師が講師として立候補し、同病棟の看護師を対象に講義を行いました。

はじめに、看護にシミュレーション教育を取り入れる意義について説明がありました。シミュレーション研修とは、臨床現場で起こりうる状況を再現し、その中で看護や医療行為を体験する学習方法です。体験に加えて、その後に振り返りを行うことで、自身の行動や判断を見直し、知識・技術・態度をバランスよく身につけていきます。実際に近い状況で繰り返し学べることや、失敗が許容される環境の中で安心して挑戦できることが大きな特徴です。

また、研修では「デブリーフィング」と呼ばれる振り返りの重要性についても紹介されました。デブリーフィングとは、チーム医療の視点において、事前に手順をチーム全員で確認する「ブリーフィング」に対し、実施後にチームで振り返りを行い、話し合いながら学びを深めることを意味する言葉です。

例えば、酸素療法中の患者さんを想定した場面では、「最初の10秒で何に気づいたか」という問いをもとに、呼吸の様子や表情、話し方など、多角的な視点で患者さんの状態を捉える力を養いました。このような振り返りを通して、自身の気づきや課題を明確にし、次の実践へとつなげていきます。

看護師の臨床判断力は、経験だけでなく、「考える過程」を振り返り、言語化することで育まれます。特に経験の少ないスタッフにとっては、典型的な患者さんの反応や対応を知る機会が少ないため、現場での気づきが難しい場合もあります。シミュレーション研修は、その不足を補い、実践に近い経験を積むことができる貴重な機会です。

講師からは、日頃の看護において、先輩看護師が自らの考えや判断を言葉にして伝えることの重要性が示されました。経験の浅いスタッフや自信のないスタッフであっても、あいさつや相談などのコミュニケーションを積極的に行うことで、安心して学び、成長できる環境づくりにつながります。

今後も当院では、このような研修を通して職員一人ひとりのスキル向上を図り、患者さんにとってより良い医療・看護の提供に努めてまいります。