取り組み

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地域の皆様に愛される安全で質の高い病院づくりに日々取り組んでいます

医療技術の向上に向けて

ICLSコース再始動!! 2021/12/10

長らく休止していたICLSコースですが、装いもあらたに再始動し、今回は放射線科ICLSコース、ICLS秋のコースの講習を行いました。

ICLS( Immediate Cardiac Life Support )とは・・・

医療従事者のための蘇生トレーニングコースです。特に「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することを目標としています。講義室での講義はほとんど行わず、実技実習を中心としたコースです。受講者は少人数のグループに分かれて実際に即したシミュレーション実習を繰り返し、約1日をかけて心蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を身につけます。

ICLS講習に参加して…(放射線科スタッフより)

3日間を通してICLSを受講しました。その中で、印象に残っていることが2つあります。

 1つ目は様々な状況を想定してICLSの総括をしたことです。私が勤務中に院内で人が倒れている現場をいち早く発見し指揮をとりながら人命救助をするというシミュレーションを行いました。実際に除細動器を用いて、心電図を観察しながら除細動、または胸骨圧迫の処置を行いました。最初は、心電図を見ても理解が追い付かず、間違った指揮をすることがありましたが、周りに助けていただき無事に講習を修了することができました。

 2つ目は通常業務では使用しない器具を用いて救急救命をしたことです。バッグバルブマスクでの人工換気や、喉頭鏡とマギール鉗子での異物除去などを行いました。これらは医療ドラマで医師が行っている印象がありましたが、ICLSで使用方法や注意事項などを勉強させていただきました。

 どれも初めての経験で大変緊張しましたが、良い経験をさせていただきました。今後、造影剤を使用する検査で患者がアナフィラキシー反応を起こし、最悪な場合、心停止になる可能性があります。仮に、そのような状況に遭遇した場合、適切な対応を行えるようにICLSの勉強会に参加するなど、知識や技術を身に付けていきたいです。

今後は、年4回程度のICLSコースと年1回程度のインストラクター養成ワークショップの開催を予定しております。

将来の展望として院外にも活動の範囲を広げて「東広島ICLS」として東広島医療圏の心肺停止予防のためのABCDアプローチを含めた一次救命措置スキルの向上を目指していきたいと思っています。