取り組み

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地域の皆様に愛される安全で質の高い病院づくりに日々取り組んでいます

医療技術の向上に向けて

輸血研修会が行われました。 2014/08/30

8月26日に広島赤十字血液センターの方をお招きし、『適正で安全な輸血療法について』という内容で研修会が行われました。

今回の研修会の内容はⅠ.輸血用血液製剤の取り扱いⅡ.輸血副作用 Ⅲ.輸血過誤 Ⅳ.輸血前検査についてというもので、震災時の血液センターのこと等もお話し下さいました。まず始めに輸血の特徴として善意の献血者の血液から製造された有限で貴重な医薬品であり、輸血の実施とは血液という臓器の移植、更に根治治療ではない為、リスクを上回る効果が期待されるのか考慮し判断する、ということを話されました。

当院で使用する輸血製剤の殆どはIr‐RBC‐LR(赤血球製剤)です。研修資料に正常なRBC製剤の色調例写真があり、鮮やかな赤色からワインレッドのような深い赤と個人差がありました。採血時に血液の個人差は目にしていたものの、輸血製剤にもここまでの個人差があることを改めて気付かされました。更に最近では滅多に使用されないPC(血小板製剤)ですが、有効期間が採血後4日間と非常に短いことにも驚きました。

また輸血過誤では事例もまじえてお話しされ、些細なミスや確認不足が重大な過誤に繋がるという点では、他人事ではないと身の引き締まる思いでした。

私は復帰後3カ月程ですが、その中でも入院患者数の増加に比例し輸血使用回数の増加を感じました。繁雑な業務の中でも確認を怠らず、慎重に実施する重要性を再確認する良い機会となりました。

4階病棟 金城 裕子