取り組み

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地域の皆様に愛される安全で質の高い病院づくりに日々取り組んでいます

医療技術の向上に向けて

第5回広島県中央圏域 広域リハビリテーション研修会を終えて 2015/10/05

10月1日(木)に「第5回広島県中央圏域 広域リハビリテーション研修会」が開催されました。今回は日頃から在宅医療に携わっておられ,訪問診療に積極的に取り組んでおられる東広島地区医師会 在宅医療連携担当理事の藤原雅親 先生と地域連携室“あざれあ”の杉本由紀子 室長さんのご講演ということもあり,院外52名・院内54名と100名を超える大勢の参加がありました。

 厚生労働省の報告では,1975年頃を境に死亡場所が自宅から病院にとって代わり,現在では8割近くの方が病院で亡くなっているとのことでした。今後75歳以上の高齢者が増大することは明らかであり,看取り先の確保が難しくなるというお話を伺い,待ったなしの対応が迫っている現状を知りました。

 昨今新聞やTVなどでも「地域包括ケア」という言葉を耳にします。その内容は,高齢者の「尊厳の保持」「自立生活の支援」そしてそれを実現するための「規範的統合」。言葉の意味はなんとなくわかりますが,それって一体どう言うこと?というのが私の率直な感想でした。そんな私の疑問に応えてくださるかのように両先生方は具体的な事例や動画を通して説明くださいました。藤原先生も杉本室長さんも教科書的の文言ではなく,地域で生活する生活者としての在り方をお話しいただきました。

 杉本室長さんのご講演の中でみせてくださった患者さまの様子は,私たちが日々リハビリ室や病棟で行っているリハビリが本当の生活に結びつくものであるかを考えさせられました。目の前の患者さんの退院後の生活をもっともっと考えていかなければならないと気持ちを新たにした時間でした。

リハビリテーション科 言語聴覚士 平山