当院について

臨床検査科

臨床検査科

病気の早期発見や診断、治療のためには、その原因や患者様の状態を調べる「臨床検査」が重要です。

私たち臨床検査技師は、厚生労働大臣免許を持ち、病院や診療所の医療機関等で医師又は歯科医師の指示のもとに臨床検査を行う専門家です。

当院11名の臨床検査技師は、各々が臨床検査のジェネラリストかつスペシャリストであり、検体検査・生体検査分野を横断しながら幅広く業務に携わっています。

精度の高い付加価値のある臨床検査情報の提供や多職種協働チーム医療への参画、高い専門性と人間力を持ち合わせた検査技師の育成を実施し、質の高い医療に貢献できるよう何事にも前向きにチャレンジしながら日々活動しています。

方針

  1. 精度の高い検査を実施し、付加価値のある検査情報を提供する
  2. 患者ニーズに応えられる体制を整え、安全かつ患者満足度の高い医療を実践する
  3. 検査技師の専門性を活かし、患者に貢献できるチーム医療を実践する
  4. 技術と知識の向上に努め、各検査やチーム医療において能力を発揮できる人材を育成する
  5. 他施設と連携し、地域に根付いた検査技師としての活動に努める

検査内容/業務内容

検体検査

生化学検査

生化学検査は、血清(血液を凝固させて遠心分離した上澄み)に含まれるタンパク質、酵素、脂質や電解質などの物質を化学的に分析します。複数の検査項目を組み合わせることで、大まかな全身状態を知ることができます。心機能、肝・胆道・膵機能、腎機能を調べたり、生活習慣病の指標などに用いられます。尿を使用する検査もあります。

血液検査

血液検査は、血液中に含まれる赤血球・白血球・血小板の数やヘモグロビン濃度などを検査します。それにより貧血や炎症の程度、出血傾向等を調べます。また、スライドガラスに血液を薄く伸ばして染色し、顕微鏡で血球の形態を観察して血液細胞の異常の有無など調べます。

血糖調査

血糖とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)のことを指します。食前・食後で変動します。血糖値が高い状態が続くと、糖尿病の恐れがあります。その他、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と呼ばれる、過去1ヶ月~2ヶ月前の血糖値を反映する検査を測定し、両方の値が高いと、糖尿病となります。

一般検査

一般検査には尿を用いる検査があります。尿検査は血液検査と異なり採血を行わない為、苦痛を伴わずに検査を行う事ができます。主な検査としては尿定性検査、尿沈着検査、妊娠反応検査などがあります。その他の検査として、便を検体とした便潜血反応や寄生虫検査、髄液検査、体腔液検査などがあります。

免疫検査

免疫検査は血清(血液を凝固させて遠心分離した上澄み)で検査します。悪性腫瘍を疑う時には腫瘍マーカー、肝炎ウィルス感染を疑う時には感染症検査を行います。他に内分泌検査として甲状腺の機能や心機能を調べる検査を行っており、疾病の治療効果や予後判定等に用いられます。

凝固検査

出血すると、体内では血を止めるために様々な反応が起こります。凝固検査は、血液がきちんと固まるかを調べる検査で、止血の働きをしている凝固因子の作用を調べます。凝固因子の異常や肝機能の異常を知ることが出来ます。また、抗血栓薬の量を調整する目的でも使用されます。

病理・細胞診検査

病理検査は病気の確定診断や治療方針を決定する重要な検査です。手術や内視鏡検査で採取された組織から顕微鏡標本を作製し、病理医が病理診断を行います。細胞診検査は尿や喀痰、病変から針で吸引した検体など様々な細胞を顕微鏡でみて悪性細胞の有無や炎症の程度等を判定します。

生理検査

心電図検査

心臓が動く時の小さな電気を捉え記録します。心臓の動くリズムや心疾患に特徴的な所見の有無を確認することで不整脈や狭心症等の心疾患の発見・診断等に繋がります。運動を行って心電図波形の変化を確認する負荷心電図検査や1日中小さな記録器を装着し日常生活での心電図波形を確認するホルター心電図検査等もあります。

血圧脈波検査

両腕と両足の血圧と心臓から血液が押し出された際に生じる拍動である脈を記録することで動脈の血管壁の硬さ、内部の詰まりの有無を調べます。PWVは血管の硬さを表しており、数値が高いほど硬いことを意味します。ABIは血管の詰まり具合を表しており、数値が0.9を下回ると足の動脈の詰まりを疑います。

肺機能検査

機械と繋がった筒をくわえ直接口で呼吸することで、肺活量や空気の通り道である気道が狭くなっていないか等を調べます。検査技師の声掛けに合わせてしっかりと大きく息を吸ったり吐いたり、また勢いよく一気に吐き出すことで肺の機能が分かる為、患者様のご協力が必要となる検査です。

脳波検査

脳神経から発生する微弱な電気を捉え記録します。頭に約20個の電極を装着、リラックスした状態で行います。目を開けたり閉じたり、光を当てたり、深呼吸を繰り返ししたりして、異常な波形がないかを確認していきます。主に、てんかんや意識障害の診断などに用いられます。

睡眠時無呼吸検査

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状である、寝ている間に呼吸が止まったり浅くなったりしていないかを調べる検査です。当院では2種類の検査を行っています。

▶簡易睡眠ポリグラフ

ご自宅で簡単に機械を装着して就寝して行う簡易睡眠ポリグラフ検査を行っています。呼吸によるお腹や胸の膨らみ、鼻を通る息、血液中の酸素の濃度を測定する3つのセンサーを装着して検査します。

▶終夜睡眠ポリソムノグラフィー

上記の簡易睡眠ポリグラフで装着するセンサーに加え、心電図、脳波他、各種センサーを装着し、より精密に睡眠時の状態を調べる検査です。検査技師がさまざまなセンサーを取り付け、検査に適した環境で行うため、入院が必要となる検査です。

超音波検査

超音波検査を用いて外からでは見えない体の内部を写し出すことで、臓器の機能や大きさ、状態等を調べます。心臓、内臓や消化管、頸動脈、下肢静脈、下肢動脈、甲状腺、乳腺など症状や目的によって様々な体の部位を調べます。直接、肌にゼリーを塗布しプローブという機械を当てて検査します。

活動/取り組み

精度管理による検査データの保証

患者診療に活用される臨床検査データを提供するうえで、その品質と精度が保証されていることが重要です。その為、内部での精度管理や外部調査による精度管理(主催:日本医師会・広島県医師会・日本臨床衛生検査技師会)等の様々な手法で検査データの正確度や精密度を検定しています。また、日本臨床衛生検査技師会から精度保証施設として認証を取得しています。

チーム医療の参画・検査業務拡大への取り組み

当院の臨床検査技師は、感染制御チーム(ICT)や栄養サポートチーム(NST)、リスクコントロール委員会、輸血療法委員会、5S活動委員会、広報委員会等、多くの医療チームや委員会に所属し、臨床検査の専門性を活かして多職種と協働しながら活動しています。また、採血や検体採取などの検査業務拡大にも積極的に取り組んでいます。

教育・学生実習受け入れ

臨床検査科では、臨床検査技師養成学校より毎年学生を受け入れ、臨時実習を行っています。実習生担当技師が作成した実習計画をもとに臨床検査の基本的な実践技術の習得はもちろん、医療チームの一員としての責任や役割を自覚できるよう他職種協働業務にも参加しています。

スタッフ

臨床検査技師 11名

所有資格

細胞検査士 1名

超音波検査士 2名

消化器内視鏡技師 1名

認定心電検査技師 1名

認定心電専門士 1名

認定救急検査技師 1名

緊急臨床検査師 1名

医療情報技師 1名

特化四鉛作業主任者 1名

有機溶剤作業主任者 1名