取り組み

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医療技術の向上に向けて

第39回 日本高次脳機能障害学会学術総会で発表しました② 2015/12/18

12月10日~11日 東京で開催された『第39回日本高次脳機能障害学会学術総会』に参加し、リハビリテーション科から3名が発表しました。

今回の学会テーマは『前頭葉』、失語・半側空間無視・注意・ワーキングメモリー・情動障害・認知リハビリテーション等々でした。

 リハビリテーション科科長の濱野は回復期病棟においてコミュニケーション障害者に対して評価している「E-CADL」について発表しました。患者さんの退院後の生活予測に有用性があるとの口演にフロアからは「画期的な取り組みだ」「是非退院後の患者さんで追跡研究を実施してほしい」と応援の声をいただき、一緒に評価してきた私もモチベーションが上がりました。

 私は2日目の最後のセッションで「回復期病棟における社会的行動障害症例に対するSSTの効果」について発表しました。机上の検査では大きな問題は見られないのに病棟ではトラブル続き、病識も乏しい患者たちに情動コントロール改善を目的に行ったSST(Social Skill Training)の効果についての報告をしました。フロアからは高次脳機能障害者は自己評価が高い人が多く、特に社会的行動障害の評価の仕方の難しさについてご意見をいただきました。また新たな宿題をいただいたと思います。

 学会では他施設での取り組みをいろいろと知ることができとても刺激的です。こんなこともやりたい、あんな取り組みも実践したいとワクワクしてきます。そしてやはり研究の種は目の前の患者さんとの間にあるのだと、日々の臨床を一生懸命やってきたいと思います。

言語聴覚士 平山