取り組み

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医療技術の向上に向けて

輸血療法研修会がおこなわれました。 2013/08/29

輸血療法委員会では毎年「安全・確実な輸血療法を行うための研修会」を企画しています。講師は血液センターの学術部の方々に依頼し、実施してきました。
しかし今回は、電子カルテ導入後の運用確認を兼ねて委員会の委員が講師になり「今、自分たちが行っている輸血療法の手順や取り組みを再確認しよう」という話になりました。

最初は何をどのように伝えればよいのか、わからず…輸血で知っておいて欲しいこと、注意して欲しいことは何かを検討し今回の内容にいたりました。

看護部の金井看護師と検査科の私は輸血の依頼から実施までの確認作業に重点を置きました。
現在、行っている手順は「確実な確認方法なのか?」1つずつ工程を確認しながらスライドに落とし込みました。研修会当日は職員みんなで一緒に考えることができたのではないでしょうか。

光木薬剤師からは血漿分画製剤に適正使用の話がありました。
HIVや肝炎など過去のウイルス感染の事例によりウイルス感染の安全対策は向上していますが十分に検出できないウイルスなどがあるということでした。
不適切な使用によりウイルスに感染するリスクが高くなるため適正使用の必要性や使用記録の提出の重要性を再確認できたと思います。

尾村医事課員からは各製剤の金額、輸血管理料から適正使用につながる話でした。血小板製剤の高額な話しでは会場から「ヘエ~」と言う驚きの声が上がっていました。

質疑応答ではオブザーバーとして参加していただいた血液センターの方々から何点かのご指摘と提案をいただきましたので、今後の輸血療法のあり方に反映していきたいと思います。

輸血委員会
臨床検査科 田口 敦子